経済状況

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観光客だからこそ気に留めたい、ギリシャ経済

治安についても決して安全が保障されている地域など日本を含めて何処にもないが、それでも自分の身は自分で守ることを意識し、出来るだけ深夜や早朝といった人通りが少ない時間帯を単独行動で出歩くような真似は決してしないようにする、これは最低条件だ。渡航先で被害にある日本人も年々確認されている中で、なおのこと観光先で問われる日本人の安全意識と危機察知能力の向上は、ある種懸念すべき課題といえる。

その意味も含めて、ギリシャに観光する人が意識しなければならないのが、やはり現在のギリシャ国内の経済がどのように推移して、さらに国民がどのような生活をしているのか、ということを把握することも大事だ。財政事情に関して言えば危機的状況は何とか回避することに成功したものの、いまだ苦しい状況に追い込まれており、大半の若者が先行かない政治に苛立ちを覚えているなどの報告も上がってきている。日本でも似たような状況にあるがそれでもギリシャと比べればまだ子供のお遊戯程度なものだ。ここも日本人が海外の人間達からしたら、まだまだと感じられる点だろう。

経済不安による、雇用の不安定

確かに先述で説明したが、ギリシャに訪れる観光客も回復傾向にある。それに伴って観光事業も盛り返しを見せ始めているが、それが直接ギリシャに住む国民達へと影響を及ぼしているわけではない。財政事情は数年前から停滞するばかりで、上昇の糸口を何とか見出そうとするも、金融事情を引き締めなければならない現状はいまだ継続しており、それがギリシャの労働事情に大打撃を与えている。

日本も就労状況は事実芳しくない、ブラック企業などと揶揄される社会問題も出てきているが、まだ働ける環境があるだけマシなのかもしれない。ギリシャではそうした労働すら行うことが出来ず、そして日本で問題となっている生活保護といった支援を十分に受けられずに失業し、まともな生活を営むことが出来ない人は増え続けている。

それを知るための最適な情報は、やはり失業率だ。全体的な数値にしてもそうだが、特に労働社会において働き盛りとなる若い世代、特に15歳以上34歳未満の労働状況を日本と比べてみると現在のギリシャの真実を垣間見ることが出来る。

  全体的な完全失業率 若者世代の完全失業率
ギリシャ 26.1% 58.3%
日本 3.5% 4.0%

日本で自分は非正規雇用だから収入が安定していない、などと嘆いているのがあまりにもばかばかしくなる数字だ。若者世代の約半数以上が職もなく、また3人に2人は完全失業状態というのが、どれ程深刻な問題かは言わずとも理解してもらえるだろう。過酷な労働をされて心身ともに擦り切れる日本の労働問題もそうだが、ギリシャにしてみればそれが出来るだけの労働環境が整えられているだけまだマシだと、受け取られてしまうはずだ。

そのため、軽々しく現在のギリシャ国内で就業状況に関して述べるのは不謹慎極まりないため控えなければならない。最悪、贅沢なことを言っていると悟られてしまえばそれこそ命の保障がなくなってしまうという危険を自覚しておく必要がある。

不安定だからこそ犯罪が蔓延している

現在までに、ギリシャ国内で生活していけないからとして国外へと職を求めて脱出するギリシャ人はこれまでに12万人もいるといわれており、そのほとんどが職を失った状態に追い込まれている状態だ。だがそれすらも出来ず、国内で貧困に苦しみながらももがいている人々がすがる手段こそ、犯罪への着手となる。特に収入が全く無く、常に飢えとの戦いをしている人々にとって法の秩序などと、結局自分たちを守らないものに対して畏怖を持つことも無く、まずは自分が生きることを優先する。それがいわゆる、財布などを掠め取って懐事情を何とかするといった事へと繋がっている。

治安を意識するということはつまり、こうした経済状況をキチンと把握していなければならないことでもある。無論安定している地域だから安心ということでもないが、現在のギリシャでは犯罪接触率の高さは異常なほど増しており、自分がいつ巻き込まれても不思議なことはない状況だ。万一被害に合ってしまったことを想定して、渡航先での犯罪に対して掛けられる保険、もしくは所持品についても対策を施しておく必要がある。

観光地として人気だからこそ、それを狙って犯罪組織はターゲットと定めてくるというのを意識して対策に当たらなければならない。